日韓アイドル右往左往

こっちの沼で待ってます

辻本達規さんのイメージビデオ

 前のめりなボイメンの中でもとくに猪突猛進で、共演した芸人さんからはうるさいだの苦手なタイプだの散々言われがちな賑やかし隊長の辻本達規さん。 そんな彼の代表作にして、グループで最も長く続いているシリーズをご存知だろうか。

そう、みんな大好きボイメン体操です。

極めて低予算で素朴な構成のこの番組こそ、つーじーの魅力を語るうえで欠かすことが出来ません。 いつもは歌やダンスの上手下手、トークが面白いかどうかの土俵で勝負してるけど、体操のお兄さんという世界において快活さや運動神経では誰も敵わないから、 ボイメン体操は辻ちゃんが主人公と言い切っていいと思います。 とにかく評価のものさしが圧倒的に辻ちゃんに有利。辻ちゃんの独壇場。 中央に鎮座する主役としての赤色は、子どもにとって当然憧れの存在だし、我々大きいお友達も子どもと同じ目線で「かっけぇ…」ってなります。

 勝くんにいじられて「おい言うなて〜」とニコニコしてるちょっと情けない”つーじー”も大好きだけど、 子どもたちを率いて身体をはって遊ぶお兄さんや、目線を合わせて穏やかな口調でお話するお兄さんは、やっぱり別格。 いつもの飛び道具的な賑やかし担当ではなく、地に足のついた頼れるリーダーとしての姿が新鮮です。 「ひとつだけお約束!遊具や道具にぶつからないように遊ぶんだよ。」の丁寧な言い方や言葉選びが優しくて、もしボイメンじゃなかったらなっていたかもしれない「教師」の姿が垣間見えます。 かと思えば遊具で童心に返って、5歳児たつのりくんになってしまうことも。振り幅がすごい。

 体操のお兄さんでこそないものの、学生時代に子どもと遊んだり一緒に給食を食べたり、同じような活動をしていたことがあるので懐かしさを感じながら見ています。アクセサリー類は付けないとか、乱暴な言葉は使わないとか、名前を覚えてもらいやすいように大人同士「タムタム」「まーぼー」と意識して名前で呼び合うとか、子どもと接するうえで色んなルールがあったことを思い出しました。

 ボイメン体操のゆるゆるダラダラな進行と体操のお兄さんの癒し力が夜に垂れ流すのに丁度よくて、 過去作品も少しずつ集めてるんですが、これまで見た中ではダントツで6がオススメです。

1段高いところに腰掛けて周りをぐるっと園児に囲まれたゆーちゃむと、壇の下に立った辻ちゃんが向かい合って喋ってるシーンを夜な夜なリピートしています。

サウンドオブミュージックのヒロインばりに母性あるゆーちゃむと悪戯で男っぽい辻ちゃんの対峙は、どこか象徴的で惹かれるものがあります。 園児を巻き込んで互いを弄り、結果ゆーちゃむが頰を膨らませる様子が妙に甘酸っぱくて、大家族の長女vs長男のようにも、幼馴染みのチアリーダーと野球部のキャプテンのようにも見えますが、ぴったり当てはまる表現が見つかりません。 また、子どもの遊びといってもがっつり運動神経が問われるので、出来る辻本・出来ない小林の組み合わせが愉快です。

 今後はピンクも加わって大所帯になりますが、赤色のお兄さんのますますの活躍が、 8巻目9巻目に引き継ぎ収められることを期待しています。